四十肩、五十肩の発生から末期症状まで

四十肩、五十肩の人

ある日突然、肩に鋭い痛みが発生するというのが四十肩、五十肩の典型的な発症パターンです。

組織が変性を起こすことで、動きによる痛みが現れるのですが、この急激な痛みはしばらく続きます。

その後、慢性的な症状へと移行して、1~2カ月で安静時の痛みが薄れますが、肩を自由に動かせるまでは半年から一年半ほどかかります。

発症直後は、肩関節が激しく痛み、肩を動かすときに、痛みが二の腕や手先にも伝わり、しびれを感じることもあります。

安静にしているときでも痛みがあり、ひどい場合は夜間でも痛むため、不眠に悩まされます。

ひどい痛みが治まるまでの間は、あまり肩を動かさないことが大事です。

急性期の痛みが治まるとともに、だんだん肩を動かせる範囲が狭くなっていくこともあります。

肩を上にあげたり後ろに回したるする動きが困難です。

拘縮の説明画像

このように身体の可動域が狭まることを「拘縮(こうしゅく)」といいます。

拘縮が始まると、肩の筋肉を動かさなくなるので、組織の癒着(ゆちゃく)が起こることもあり、ますます拘縮が進行します。

拘縮が進んで肩周辺が動かされなくなると、血行障害が起こり、いわゆる肩こりと同じ症状を併発します。

そうなると、患部に酸素や栄養素が供給されなくなり、筋力が低下するため、ますます改善しづらくなります。