群発性頭痛ってどんな痛み?
ある期間だけ、毎日のように、同じ時間帯に耐えがたい頭痛に襲われるのが、群発頭痛です。
「電柱に頭を打ちつけたくなるような」と表現されるほど激烈です。
のたうち回るような痛みは15分から3時間ほど続きます。
そして、2週間から2カ月ほどにわたって、夜中や早朝といった決まった時間帯に連日のように同じ発作が起こるのです。
一日のうちに3~4回起こる人もいます。
群発期を過ぎれば発作はおさまります。
しかし、半年~2年おきに発作はくり返しやってきます。
毎年、発作の起こる時期が同じという人もいます。
男性に多い群発頭痛
群発頭痛は男性に多い病気です。
女性も発症することはありますが、7~8割が男性です。10~20歳代に発症し、50歳代まで発作が続くことが少なくありません。
なぜ、男性に多いのか、原因は明らかではありません。
また、群発頭痛が発生するメカニズムについてもはっきりとはわかってませんが、脳の視床下部に問題があるのではないかという説が有力です。
視床下部に問題が生じると、その情報によって、眼の奥の太い血管が拡張して、その周囲に炎症が起こり、三叉神経を刺激して痛みが発生するのではないかと考えられています。
はっきりしているのは、群発期にアルコールを飲むと痛みを誘発されるということです。
したがって、群発期には禁酒する必要があります。
群発期を過ぎると、アルコールで発作が起こることはありません。
群発頭痛の群発期における注意
アルコールを飲まない
飲酒後だいたい1時間前後で、発作が起こる。
禁酒は必須。群発期でなければ飲んでも問題ない。
血管拡張薬を飲む場合は注意
ニトログリセリンなどの血管拡張薬は発作を引き起こす。
飲むときは必ず医師に相談をする。
飛行機などの気圧の低い場所をさける
飛行機に乗っているときに発作を起こす人が少なくないので、どうしても乗らなければいけないときは、発作を止める薬を携帯する。