朝起きてみると、突然首が痛くて回せなかったり、動かせなかったり。

ひどい場合は起き上がるのも苦痛ということも。

このような症状が「寝違え」と呼ばれています。

一度寝違えると数日痛みが続くこととなり、日常生活にも支障をきたします。

不自然な姿勢で寝ていることが原因といわれることがありますが、不自然な姿勢が大きな原因ではなく、寝ている間に十分な寝返りをうてずに同じ姿勢を続けていることで血流が悪くなり筋肉が凝り固まってしまっていたところを急に動かすことで起こるトラブルだと言えます。

睡眠時に不自然な姿勢となることがあっても、きちんと寝返りが打てていれば寝違えるリスクは少ないのです。

寝違えをした時にストレッチをすると良いという説もありますが、あまりお勧めはできません。

また、「冷やすと良い」、「冷やし過ぎは良くない」、「温めると良い」、「温めるのはＮＧ」などと相反する情報が見つかります。

これはなぜなのでしょう。

ストレッチをするということは、寝違えが起こった原因であるコリをほぐしたい、という事になりますが、痛みがあるのに我慢してストレッチを行うとかえって炎症を悪化させてしまう可能性があります。

しかし、炎症が落ち着いてきている場合にはストレッチでコリをほぐしていくことは再発防止のためには有効です。

また、冷やす・温めることに関しては、冷やすことで痛みを軽減することを期待できますが、冷やし過ぎは血流が悪くなり、コリの改善が遅れるというリスクがあります。

また温めることで血流を良くしてコリをほぐすことが期待できますが、炎症が治まっていないのに温めるのは、炎症を悪化させてしまうリスクがあります。