むち打ち症(頸椎捻挫)

むち打ち症とは

むち打ち症は、交通事故で首に不自然な力が加わった時によく生じます。

首の下から上に向かって力が伝わって後ろに強く反ったり、激しく前屈したことによって首の骨や周辺組織が衝撃を受けたために痛みや不快感が生じます。

転倒、転落事故、人とぶつかるスポーツなどでも起こり、頚椎捻挫などと診断されます。

首を回したり反らせたりすると痛みますが、症状は事故から数時間以上後にあらわれます。

椎間関節への損傷が推測されますが、微細な損傷を画像で確認することは難しいです。

首の痛みだけでなく、背中の痛みや肩こり、頭痛やめまい、異常感覚、筋力低下、視力障害などさまざまな症状があらわれ、診断や治療が難しいと言えます。

むちうち症になってしまったら

事故などによって受傷してしまったら、痛みの強い急性期である1週間は安静にしましょう。

首をなるべく動かさないようにし、病院では痛みがひどい時は消炎鎮痛薬を処方したり、椎間関節へのブロック注射を行うこともあります。

痛みが治まったら、無理のない範囲で首の筋力を高める運動やストレッチを行いましょう。

温熱療法や、筋肉のストレッチによって緊張をほぐして柔軟性を高めるとよいでしょう。

平均1カ月程度で急性期の症状は治まります。

しかし、半年以降も症状が続く人もいます。

痛みが長引く場合、不眠などの不調を訴える人もいます。

その場合は精神安定薬や心理療法を受診することもあります。

事故後に頭痛が長引く場合、「低髄液圧症候群」といわれる病気を発症している場合があります。

脊髄をおおっている硬膜が損傷し、髄液がもれてしまい、髄液圧が低下してしまいます。

骨痛事故によるむち打ち症で慢性的な頭痛が続く場合は専門の医療機関を受診することも大切です。